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フェアリー ウルトラライト・ヘリコプター : ミニ英和和英辞書
フェアリー ウルトラライト・ヘリコプター[ふぇありー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

フェアリー : [ふぇありー]
 (n) fairy, (n) fairy
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ヘリコプター : [へりこぷたー]
 【名詞】 1. helicopter 2. (n) helicopter

フェアリー ウルトラライト・ヘリコプター : ウィキペディア日本語版
フェアリー ウルトラライト・ヘリコプター[ふぇありー]

フェアリー ウルトラライト・ヘリコプターFairey Ultra-light Helicopter)は、フェアリー・アビエーション社で低コスト、簡単に運搬できるように設計されたイギリスの偵察、負傷兵搬送用の軍用小型ヘリコプターである。この計画は1950年代遅くの国防費削減のあおりを受けて破棄された。
== 開発 ==
1953年に英国政府は偵察、負傷兵搬送、操縦訓練といった任務に適合した低コストの複座ヘルコプターを求めた。要求仕様では高温環境下での高速度、高上昇率を求めており、同時に標準の陸軍3トン積みトラックの荷台に載せて運搬できなければならなかった。フェアリー社の詳細な提案が4機分の契約を勝ち取り、同社は更に2機をプライベート・ベンチャーで製造することに決めた〔。
ガスタービンエンジンがヘリコプター設計者の注目を集め始めており、軸駆動により生み出されるトルクとそれに付き物の複雑で脆弱なトルク相殺のためのテールローターを回避するためにチップ駆動のローター付きの機体の生産にも興味が生まれていた。同時期にはシュド・ウエスト ジンのエンジンから高圧の空気を直接ブレード先端に吹き出す設計の物があったが、フェアリー社はブレード先端でこの空気を燃料と混合して燃焼させる駆動方式を開発した。この方式は既にフェアリー ジェット・ジャイロダインで試験済みのものであった。ウルトラライト・ヘリコプター用にフェアリー社はブラックバーン社でライセンス生産されるフランスTurbomeca Palouste ターボジェットエンジンを採用し、40 psi (275 kPa)のチップジェットへ空気を供給するための大型の圧縮機を取り付けた。
ウルトラライト・ヘリコプターは、並列複座の座席背後の床の低い位置に半露出したエンジンを搭載した小型の機体となった。この機体は中央のローターパイロンとエンジン、水平尾翼垂直尾翼方向舵が取り付けられた箱型桁ブームを備える軽合金製の箱を基本にしていた。方向舵はブームの下側に配することでジエット噴流を受けてホバリング時でもヨー制御の助けとなるように図られた。降着装置は箱型構造材に簡単な1組のスキッドが取り付けられた。チップジェット駆動の搖動式2枚ブレードのローターはパイロンの先端に取り付けられていた〔。
この機体は1955年8月に初飛行を行い、その年の9月にファーンボローで開催されたイギリス航空機製造協会(SBAC)のショーに展示された。軍用の最初の4機が製造されたが、国防費削減により1956年半ばにはウルトラライト・ヘリコプターには当局からの援助が受けられなくなり、フェアリー社は独自の資金で開発を続けなければならなくなった。試作初号機に幾つかの改良が加えられ、当初はブームの先端には1枚だけの方向舵が取り付けられていたが、両端に安定板の付いた水平尾翼が追加された。目立たない変更点はサイクリックピッチ制御に油圧補助が追加されたことであった。試作2号機は負傷兵用の担架が搭載できるようにキャビンに変更が加えられた。2機のウルトラライト・ヘリコプターは、コンパクトさの優先度が高くない状況での性能向上のために直径の多少大きな(28 ft/8.6 mより大きい32 ft/9.75 m)ローターを備えていた。航空ショー、核戦争を想定した演習や艦上(駆逐艦グレンヴィル)の演習では数多くのデモを実施して有用性を披露し、1958年には民間の耐空証明を取得した。国外から特にアメリカ合衆国カナダから興味が示されたが発注は無く、1959年に計画が破棄されるまでに僅か6機が製作されただけであった〔。




抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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